●平成29年9月議会質問原稿

「日本列島ごときは一瞬で焦土化できる能力を備えて久しい」と威嚇する北朝鮮。
日本がなぜ狙われなくてはならないのでしょうか。日本の周りは平和を愛する諸国民だと、少なくとも日本国憲法には、そう宣言、東京書籍の教科書には「わたしたちは、世界がいつまでも平和であることを、心から願います。わたしたちは、平和と正義を愛する世界の人々の心を信頼して、平和を守っていきたいと思います」と書いています。
しかし、現実は決してそうではありません。島根、広島、愛媛、高知を通過し、米領のグアムにミサイルを発射すると、北朝鮮は通告。8月29日には裏を書くように北海道襟裳岬沖に発射しました。この日は、日韓併合施行日で、朝鮮にとっては屈辱の日だそうで、このミサイルは米国向けのものではなく、あくまでも日本を狙って威嚇したものだと言われています。国際社会の懸念をあざ笑うかの如く9月3日に核実験を行いました、北朝鮮は水爆実験成功と述べ、情報インフラ基盤が破壊される電磁パルス攻撃も辞さないと宣言しています。もはや防御方法は、敵基地攻撃、策源地攻撃による手段が最適との意見もあります。
ミサイル攻撃に対する対策は、国民保護法の規定に従えば地方自治体の業務です。
Jアラートを「空襲警報」と明確にすべきという意見もありますが、いずれにしましても警戒警報であり、住民の命を守るには十分だとは言えないと思います。県は、防衛省に地対空誘導弾パトリオットいわゆるPAC3の配備を要請し、第50普通科連隊敷地内に設置していますが、命を守るには核シェルターの整備がまことしやかに囁かれています。ホームページで対応について広報していますが、町としての体制はどのようになっているのでしょうか。お伺いいたします。
「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼」という事についてお伺いいたします。
憲法前文の言葉で、これに続いて「我らの安全と生存を保持しようと決意した」とあります。
ところで、朝鮮民主主義人民共和国は、ICBM大陸間弾道ミサイルを開発、日本のEEZの日本海に発射し、米国にも発射の機会を伺っています。国際社会は経済制裁を加え、挑発的行為に出ないように訴えていますが、効き目はありません。
隣の中華人民共和国も、わが国固有の領土である尖閣諸島周辺の日本領海に艦船で侵犯行為を繰り返しています。
町長、この現実を見て、日本国憲法のこの言葉の持つ意味をどのように思うか、お伺いいたします。
共産主義は金融資本と産業資本が結び付いた資本主の発達の最高段階である帝国主義が戦争を引き起こすと定義、戦争は資本主義国が資源や領土を略奪する内的必然性を持つゆえに起きるのであって、資本主義の革命後の社会主義やその最高発展段階の共産主義では戦争は起きないというのが思想の体系です。
現実の国際社会では、朝鮮民主主義人民共和国も中華人民共和国も朝鮮労働党や中国共産党が管理指導する共産主義国です。共産主義の虚構性がこういう形で見えるのは滑稽でもあります。
ところで、教育長、こういう現実の中にあって、憲法前文のこの文章は現実から乖離した虚構のものであり、子供達をだまし、嘘を教えることだと思うところです。
インターネットを通じて子供達は本当の事、真実を知っています、いつまでも大人の世界の嘘を教えて行くわけにはいきません、現実社会にありもしないフィクションを説明していく事は、「どうせ教師の言う事は嘘だらけの綺麗事」という不信感を招くだけです。結果は嘘をついてもいいという社会風潮を生み出すことになります。教育の目的としても由々しい限りです。
今後、どのように考えどのように取り組まれるのかお伺いいたします。

突然、降って湧いたような日本と欧州連合EUとの経済連携協定EPAの大枠合意。
基本的には、凍結状態のTPPなど自由貿易主義を目指す地球規模のグローバル経済の流れの一環で、米国トランプ大統領の言う保護主義と対抗するものですが、人口5億人、GDP16兆円強の巨大市場の自由貿易圏の誕生で日本経済の成長が望めるとの期待の反面、農林業など影響を懸念する声があります。
TPP交渉の陰で、あまり情報が提供されていなかったこの合意。日本の特産牛肉や、酒類、果物等のブランドが保護され、輸出拡大に弾みがつくという事ですが、中土佐町のメリット、デメリットをどのように捉えているのか、また、対策はどうかお伺いいたします。

新庁舎建設に伴う都市整備についてお伺いいたします。
平成32年には役場庁舎や消防署が整備され、新しくなる久礼保育園のほかに久礼中学校や久礼小学校と久礼地区の公共施設がひしめき合いようになります。中土佐町の中枢となります。
いわば中土佐町の「霞が関」ともいえる場所になります。そこに「銀座や新宿」を設けてはいかがかと思うところです。
まさに、以前にも質問しましたが、JRの特急の停車する駅周辺を含む都市計画、街づくりでもあります。廃業したパチンコ店の大きな敷地、駅前にも閉じたままの家など淋しい状況です。駅周辺は久礼にのみとどまらず、中土佐町の顔であります。
賑わいや風情のある歴史と伝統、文化のかおるまち、そこに日本があります。もちろん、行政だけでは事は成り立ちません、ですが、このように官民挙げてまちを作りたい、そういう夢を掲げて協力を求め、時間をかけて取り組んでいく事もいいのではないかと思うところで、町費だけは困難であり民間資本の提供を誘導する形で、まちの未来の青写真を描き、提案していくことは町民の皆さんにこの町で生きる夢とロマンを提供する事にもつながるのではないかと思うところです。人口減少時代では、JR四国の経営は困難であり自治体の支援が必要との意見も出ているところであり、公共交通の持続的発展と併せて必要な取り組みだと思うところで、町長の街づくりに掛ける思いをお伺いいたします。

道の駅なかとさ、みなとオアシス久礼についてお伺いいたします。
7月15日のグランドオープン以来たくさんのお客さんが訪れ、当初、懸念された大正町市場のお客さんを取るということは危惧に終わり、そちらの方にも流れているという事で相乗効果が上がり、嬉しい限りです。
開業してから、問題点や課題も合わせて浮き彫りになりましたが、改善策についてどのようになされたのか、なされる予定なのかお伺いいたします。交流のある幕別町の特産品販売や一年後の開業記念日の事業の在り様はどのように考えておられているのでしょうか。
売りは「海」という事でスタートいたしました。町長の6月定例会の答弁で、ヨットやクルーザーの寄港のことも触れられました。
お聞きします、久礼新港は何トンの排水量の船舶まで入港可能でしょうか。
漁船だけでなく、ヨットやその他の船による活用もできるようにして、まさに海を売りにできるような取り組みで賑わいをつくることもいいのではないかと思うところです。
私も、当日の国交省の船の体験乗船で、双名島までの遊覧を楽しませていただきましたが、須崎湾の神島、中の島、戸島の遊覧や海釣りはいかがでしょうか。景観もいいし、白鳳の大地震で埋没したという黒田郷の上坊千軒などの伝説も楽しめるかも分かりません。
また、当初、話をされていました大正町市場との連絡船の取り組みはいかがでしょうか。
併せて、凍結されている温泉施設ですが、私は、中土佐町をくまなく政治活動で回っていまして、多くお聞かせいただく意見は、作ったものだから使えるものにせよというもので、取りあえず足湯など簡単なものから行えというものです。6千万円かけて掘り出した温泉です、足湯含め遊泳者の塩洗いとしての湯などの有効活用は賛成してきた町民としては当たり前の声です。町長、応えるべきです。

中国に日本が乗っ取られるという情報を町長はご存知でしょうか。
それも日本国の法律に従い合法的にです。河添恵子さんの「だから中国は日本の農地を買いにやって来る」によりますと、今、北海道の水源地の森林や自衛隊基地のある安全保障上、非常に重要な土地が買い漁られているという事で、同様の情報は産経新聞などでも既に報道されたところです。
太陽光発電に名を借りた、土地買収もあります。人知れず、現在の日本の無価値とされる山奥や僻地の土地が中国資本に買い占められています。
日本国憲法は財産権を保障しています。自分名義で登記されていれば個人の財産として保障されていて、その利活用は自由です。
本来なら日本という国のものですが、外国の法体系と異なり日本国憲法は個人所有を絶対化しているため財産権の行使で、売買は自由で、結果的に中国資本に売却は可能です。それで、太陽光発電の名の下で、日本国の土地が中国資本に購入されているのです。巧妙な侵略行為であります。
日本国憲法にある欠陥の一つであり、私が常に訴える憲法改正の根拠の所以の一つでもあります。
中土佐町に太陽光発電所は何か所あるかお伺いいたします。
その土地所有者は日本人でしょうか。
今後懸念される事態の対処はどのように考えておられるのでしょうか。
水源地の土地所有についても同様の事態の発生の可能性がありますが、外国人に買収されない手立ては中土佐町ではどのように行っているでしょうか。

学校関係者から提案をいただきました。
新入学生に自転車のヘルメットを上げてはいかがかというものです。確かに、自転車通学者の安全対策として非常にいい提案だと思います。また、子を持つ親として少子化対策でもあろうかと思います。
町長もかつて言われましたが、山上憶良は、「白金も小金も玉も何せんにまされる宝子にしかめやも」と詠みました。まさに、子供達は、金銀や宝石以上の価値のあるかけがえのないもの、中土佐町の未来を支える大事な宝物です。一人ひとり大事にすべき中土佐町の希望です。
今度、入学予定の子供達は中学や小学併せて何人で、支給すると仮定した場合の予算見積額は幾らぐらいか、支給のお考えはないかお伺いしたします。

重要文化的景観の構成要素でもある久礼八幡宮に関してお伺いいたします。
久礼八幡宮では既に質問も行ってまいりました。国費が投入され、本殿修繕も終わり、現在、直会殿の修復作業が行われているところで、間もなく終了というふうにお聞きしているところです。
今年も秋季大祭いわゆる御神穀様も10月3日、4日と行われる予定であり、関係者の方々はその準備で大わらわだと思うところです。とりわけ頭屋に当たる家は大変だろうと思いを致すところです。
久礼八幡宮は、火祭りとして有名であり、土佐三大祭りの一つに数えられている、室町時代より続く由緒ある祭りでもあり、上ノ加江や安和を含む久礼郷一帯の紐帯となる、現代風に言えば地域を繋ぐネットワークの祭りでもあります。今は若干廃れては来ていますが、祭りには地域の皆さんの総出で行われてまいりました、失われつつある地域のつながりであります。しかしながら、祭りは、旧中土佐町のこころを一つに結び付ける重要な役割を担っている祭りであり、そういう意味での連帯連携の重要な要因ともなっている精神的支柱であり、その意味や意義を伝え、次世代に繋げていく事は重要な事であり、共同体の維持と言う事からもその存続が求められるところです。
この祭りの様式は、国の方でもその価値を認められつつあるという事でありますが、どのような内容のものかお伺いいたします。
地域を繋ぐ核となる祭りでありますが、町としての支援の方法や仕組みが、疲弊化している地域共同体にあって非常に心強いものとなろうかと思うところです。町長、教育長の支援についてのお考えをお伺いいたします。

小学6年生と中学3年生を対象にした全国学力学習状況調査の結果が公表されたところで、新聞報道では、小学生の算数Aが全国3番目、算数Bが12番目と全国平均を上回ったものの、中学生は国語B44番目、数学Bは45番目と、国語A算数Aと共に全国平均を下回っています。中土佐町の状況はどうかお伺いいたします。
大野見七面鳥生産組合で日本体育大学出身者が働いていますが、お聞きするところ五種競技の選手だったということです。中土佐町のスポーツ能力向上のためにコーチとして子供たちに基礎から指導してもらう手立てはできないでしょうか。基礎訓練を小さいときから行っておれば、成長と共に運動能力の飛躍につながると思うところですが、いかがかお伺いをいたします。
議員立候補者不在問題で町村総会設置検討で地方議会の課題が浮かび上がり、議員後継者の危機を巡って県内市町村議会議員有志で「大川村だけじゃない地方議員の会」が8月30日に開催され、事例紹介で参加したところですが、後継者成り手不足問題で議員報酬額の低額の問題のほかに、地域貢献活動に価値を見出さない社会の在り様が論議になり、引き続き行われた交流会でも大きな話題になったところです。その中で、生涯学習講座が趣味の世界の追及が当たり前になり、地域の事など二の次という事も問題とされました。政治参加の基本は社会参加であります、政治家を目指す人材育成のためには政治を目指す政治家を育成する教育が必要だと思いますが、取り組みについてお考えをお伺いいたします。

 



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プロフィール

佐竹敏彦(さたけとしひこ)

田舎の宝を取り戻す!

昭和26年7月11日生まれ、上ノ加江小中学校、須崎高等学校、高知大学卒業。高知市役所に35年勤務。

高知市社会福祉協議会の職員としての経験やノウハウを活かし生まれ故郷中土佐町の発展を目指す。

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