●令和2年12月議会質問原稿

12月8日は昭和16年に日本海軍が米国の真珠湾を奇襲攻撃した日であり、大東亜戦争の開戦日でもあります。
戦後、東京裁判で日本国は侵略国という烙印を押され、教科書でもそのように教えられています。
ここに米国フーバー大統領の回顧録「裏切られた自由」がありますが、その中にこう書かれています。「日本との戦いは戦争したくて仕方のない狂人が望んだことだ」「真珠湾攻撃の後になっても親しい友人には、みんなわかっていることだと思うが、ガラガラヘビをしつこく針で刺した結果、我が国は咬まれたということだ」、と。
アメリカ人は知っていたのです、日本を戦争に巻き込んだ事実を。
報復は、広島と長崎の原爆による非戦闘員の無差別虐殺という戦時国際法違反の行為です。当時、日本人には彼らの言う人権はありませんでした。
今では隣国以外は、日本の功績を称えています。「日本は物心のすべてを捧げて世界の民族の自由と独立を勝ち取った」という事が、事実として認められてきています。
日本がこの戦争の目的とし、また日本建国の理念でもあった八紘一宇のスピリットは、ジョンレノンの歌「イマジン」に物の見事に受け継がれています。
質問に移ります。

1. 新庁舎整備とまちづくり青写真
役場新庁舎が12月27日に落成式を迎えます。隣の消防署も出来上がりました。
新築なった久礼保育所そして久礼小学校、久礼中学校。
いよいよこの土居地区が中土佐町の霞が関になります。
以前にもお伺いいたしましたが、役場周辺の都市計画を行うべきと再度提案するものであります。
庁舎東にはJR久礼駅があります、特急列車が停まる駅です。
以前、西改札口開設の提起もいたしましたが、駅前含め新庁舎一体の都市整備の青写真を作成提示し、民間資本の協力も得ながら民間事業者等と一体となった中土佐町の中心部の顔づくりを行うべきではないかと思うところですが、町長のご所見をお伺いいたします。

2. デジタル化推進
国はデジタル庁を来年9月設置ということでスピード感を持って取り組みが進められています。これに会わせて業務システムの標準化も令和4年度に向け一気に進められます。
河野行革担当大臣もはんこ行政はデジタル化の阻害要因であり、法的に必要なもの以外は廃止で取り組むと表明。
もはや、時代の後戻りはできません。
そこでお尋ねいたします。
町としてはんこ不要の取り組みは進めているかお伺いいたします。県内の行政デジタル化、脱はんこ化の動きについて高知新聞にも載っていました。菅総理は臨時国会の所信表明でも、行政手続きのはんこはテレワークの邪魔になるとの理由で原則廃止という方針を表明、河野行革担当大臣も、はんこ行政99%以上廃止方針を打ち出したところでもあります。
印鑑登録や住民票申請時の身分確認にマイナンバーカード活用でネット申請ができないか、そういう取り組みは行っているか、お伺いいたします。
宿毛市の病院ではAI診察開始の記事がありました。いよいよソサエティ5.0が具体化していきます。ネットで注文して配達してもらうというシステムも司令塔があれば今後期待が持てる制度です。
こうした中で、デジタル化オンライン化には市町村、特に山間部を抱える町村の意向が重要であろうかと思います。
デジタル庁は500名程度で民間から100人程度起用との事で、地方自治体の職員にも協力を求めているようですが、職員にデジタル庁や行革担当部局に派遣して町村の意見を反映させるシステム化ができるようにしないか。町長の識見をお伺いいたします。

3. 猫対策の民間団体育成
地域で様々な要望を受けるのですが、多くある中に猫問題があります。
野良猫は言うに及ばず、猫が生まれた、どこかで引き取って貰えないか、などなど。
野良犬の場合は、狂犬病予防法で捕獲が可能ですが、猫の場合は逆に動物愛護法でそれができません。やっと出来るのが、去勢や避妊の手術で、一代限りの命を保障するいわゆる地域猫の取り組みです。猫は一年で80匹に増えます。繁殖の凄さには驚かされます。
役場にも苦情や相談があると思いますが、年間どれくらいありますか。お伺いいたしま
す。
先だって、須崎市や高知市で行われたNPO団体による猫譲渡会に出席いたしました。
そこで、自腹で捨て猫などの里親探しを行っている団体の取り組みを拝見致しました。
役場にも苦情が多く寄せられている現実がありながら、行政システムから見てイレギュラーの仕事であり、対応が困難な分野です。ペットのシェルターでもある保護センターの整備やボライティア不足の声を多く聞きます。
そこでお尋ねですが、NPO等ボランティア団体を育成支援して、そこに様々な問題を当たらせる、そういう対策は行えないでしょうか、勿論、経済支援を含めてですが、住民相談に適切に対応できる体制だと思うところですが見解をお伺いいたします。

4. 戦争遺跡保存会
忠魂墓地等の維持支援について質問したところですが、その後の検討はいかがでしょうか。
私は、憲法の政教分離以前の地域社会の文化の問題だと思います。
そこで改めて、お伺いいたします。忠魂墓地は歴史遺産です。好き嫌いや善悪の問題を通り越した、我々の先祖の生きた証としての文化遺産です。
その遺産を、戦争遺跡として保存していくことは、今に生きる物として大変重要な事だと思うところです。
戦争遺跡保存会を立ち上げ、補助金を出して史跡として保護保存して行くことではいかがかと思うところですが、ご所見をお伺いいたします。

5. 小水力発電
岐阜県郡上市石(い)徹(と)白(しろ)地区で豊富な水を活用した持続可能な農村を目標とする集落活性化の取り組みが行われています。
130世帯の集落で発電所を2016年事業費2億3000万円、負担額のうち県55%・市20%補助で、残りは800万円の個人拠出含む地元負担で整備。61万KWH売電費を原資に特産品製造販売などで地域づくりを行っているということです。
小水力発電は、用水路の水車で発電するもので、資料で見る限り、水車は人よりやや大きいもので、これを聞いて、水資源の豊富な大野見等で地域自立に向けた研究ができないかと思うところです。
菅総理は臨時国会で、2050年カーボンニュートラルを提起致しました。これは温室効果ガスを2050年までに実質ゼロにするもので、グリーン産業や再生可能エネルギー等が原動力となります。
まさに小水力発電もこれに該当するもので時宜を得たものであろうかと思いますがご所見をお伺いいたします。

6. サッカー場としての大野グラウンド整備
大野のグラウンド整備に関してお伺いいたします。
以前に要望を踏まえ、野球場としての整備案が提示されたことがありました。それはそれとしていい考え方ですが、敢えてそれを踏まえて提案致します。
サッカー場として、プロ仕様の整備です。高知市を本拠地とするサッカープロチーム高知ユナイティドSCが今話題になっています。先だって宿毛市で行われた試合では、サッカーの試合があるという事で評判になり、試合会場では屋台などが出て、大いに賑わったという事です。
私も、日本サッカー協会会長だった川淵三郎さんに直にお話を伺ったことがありますが、サッカーはスポーツとしてだけでなく、まちづくりや地域振興にも多大な貢献をする、という事を説明されていました。地域の経済効果は高いということで、野球ファンには申し訳ないですが、地域経済の貢献度は野球の比ではないとも伺いました。
宿泊、弁当、滞在中の飲み食い代、カツオのたたき、シンコ、大野見の四万十ターキーなど経済効果は大だと思います。
そういった視点に立っての質問ですが、大野のグラウンド整備はサッカー場整備それもプロ仕様で整備して、野球も可能なものにするという考えで整備するのはいかがかと思うとこですがご所見をお伺いいたします。

7.休校の上ノ加江中学校問題
いずれは廃校となる上ノ加江中学校です。
卒業生の一人として大変残念に思うところです。
先だって、最後となる文化祭に行きました。
8人の生徒が、防災の視点から上ノ加江のまちづくりを発表していました。一生懸命考えたことが伝わります。
山を削り、高台にして住宅や特養望海の里を移転、雇用の場の保障に郵便局を置き、ショッピングモールで買い物をする、高速道路を矢田部まで引き、そこに水族館を作り、わかしやをもっと大きくして観光客を呼ぶ、子供たちが上ノ加江の将来を一生懸命考えている姿を見て、思わず眼頭が熱くなりました。
校長先生に、子供たちに将来、町長か町議会議員に是非とも立候補するよう伝えてほしいと伝言を頼んだことでした。
中学生も考えています。
上ノ加江中学校廃校後の校舎の活用について、ワーキンググループを立ち上げ、活用策の提言を検討していくようにしてはいかがか、と思うところです。
室戸市の廃校水族館のいい例もあります。
高齢者住宅、民宿、民間学校、インターネット会社社屋などとしての活用、いろいろ知恵を出せばいいのではないでしょうか。特に、子供達に考えてもらい、私たちが実現に向け支援していくという事で、子供達に夢ができ自分たちのまちは自分たちで作る、守るという自信ににもなり、上ノ加江の活性化にも繋がると期待するところです。



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プロフィール

佐竹敏彦(さたけとしひこ)

田舎の宝を取り戻す!

昭和26年7月11日生まれ、上ノ加江小中学校、須崎高等学校、高知大学卒業。高知市役所に35年勤務。

高知市社会福祉協議会の職員としての経験やノウハウを活かし生まれ故郷中土佐町の発展を目指す。

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