●令和3年3月議会質問原稿

1.ウイグル人ジェノサイドと日本の人権感覚
中国に暮らすウイグル人の人権侵害事件は、他国の問題として放置しておくことはできない問題ではないかと思います。
中国共産党が行っているのは、ジェノサイド。民族浄化です。人権の最たる侵害です。
この国は尖閣諸島を核心的利益と称して日本固有の領土にもかかわらず、ほぼ毎日領海侵犯を繰り返しています。狙いは沖縄の略奪であり、日本国を滅亡させる目的の一環です。
中国に飲み込まれた地域の民族の弾圧はウイグルに限らずチベットやモンゴル、香港などあらゆるところで見られるところであり、日本も例外ではありません。
共産党政権下で日本人の人権など吹き飛んでしまします。
日本国憲法は、人権は人類普遍の原理ととらえています。
日本国憲法を守るべき立場にある私たちは、専制と隷従、圧迫と偏狭を除去しようと努める国際社会で名誉ある地位を占め、人類が恐怖と欠乏から免れ平和裡に生存する権利を確実なものとさせうるためにも、憲法の赴くところ日本として行動すべきであり、この原理に従って、当然抗議すべきであります。
抗議しない理由は何でしょうか、県町村会としてまた、町長の立場として行動すべきと思うところですが、お伺いいたします。
今回の中国の措置に関して日本国政府の対応に批判があるところで、日本人の人権感覚が問われています。人権とは何かという視点で、人権教育の事例として行うべきだと思いますが、教育長のお考えをお伺いいたします。

2.今任期最後に臨む予算編成
町長の今任期中の最後の予算編成となります、どのような思いを込めてこの一年の予算化を行ったのか、任期最後の予算にかける意気込みについてお伺いいたします。
町長の仕上げとして防災に強いまちづくりがありました、先日の合併15周年、庁舎等落成の記念式典でも、防災テーマパークのまちづくりを上げられています。
美術館移転を除き、一応の整備が終了したところですが、次の政治目的を含め、お伺いをいたします。
未来を見据えると、デジタル化、カーボンニュートラルではないかと思うところです。

3.コンパクトシティ化の取り組み
ポツンと一軒家という番組が人気です。
人里離れたもう誰も住んでないだろうと思われる奥地に、まさに秘境に住家が一軒ポツリ、住めば都とばかり、不自由を物ともせずに暮らしている。それも本人の自由、本人の選択ですから、周りがあれこれ言う必要はないかも知れません。
仁淀川町の一軒家の火事では誰も気付かなかった、という悲劇が起きました。人知れず亡くなる。病気や老衰で動けなくなる、買い物やゴミ出しなどにも車で行けなくなり不便をかこつ、こういう事実が待ち受けます。
過疎少子高齢化で必ずぶち当たる限界集落の現実。
コンパクトシティ化の取り組みが必要なのではないでしょうか、基本的集落に集合集団化です。集落活動センターを中心に日常生活必需品、農地や病院等移動手段としての公共交通など今まで分散型であった日本の集落構造を一か所に集約して効率化を図る、そういうまちづくり、むらづくりが必要な時代状況にあります。
残った人たちが力を合わせて生きて行く、そういう共同体がこれからの田舎には求められます。
いかがでしょうかご所見をお伺い致します。

4.歳入特に町税の収入見込みとコロナ対策
コロナ不況で税収の落ち込みは大変なものだと拝察するところです。日本経済の成長率も令和2年度はマイナス5.3%を示しています。中土佐町の税収の状況はいかがでしょうか。いかほどの落ち込みか、お伺いいたします。
コロナは一向に衰えを見せず、経済状況も大変な状況です。コロナ不況支援対策の状況についてお伺いいたします。
予防対策の責任は一義的には、市町村か、都道府県か国かどちらでしょうか。
中土佐町にワクチンはいつ頃つくのでしょうか。
ワクチンについてアナフィラキシーショックなどの副作用や後遺症を心配する声をいただいていますが、回覧等で丁寧に説明すべきではないでしょうか。

5.ごみ集積所の再検討
高齢化50%と進み、少子過疎化で人がいなくなっています。ごみ出しにも中々大変な労働になって来ました。若い時にはどうってこともありませんが、年齢とともに辛いものがあります。比較的元気な山内地区でも、今あるごみ集積所は遠くて大変、もっと近くに構えてもらえるように要望してもらえないかという相談を受けます。超高齢社会の課題の一つが、この問題です。ごみ集積所の増加を含めた見直しを行う必要があろうかと思いますが、いかがかお伺いいたします。

6.新規市場開拓支援事業
中土佐町のグッドアイデアです、新規市場開拓支援事業。販売を希望する農家などの作物を町が買い上げて、希望する飲食店に配布するこの事業、コロナ不況対策の緊急支援事業ですが、こういう仕組みがあれば、農家などは安心して従事することができます。本来は、農家を支援する組織や団体が実施すべきものだろうと思うものです。
農家と消費者をつなぐこの仕組みですが、生産者と市場ネットワークシステムの整備につながればいいのではないかと期待するところです。事業が継続していけば、中土佐町の資源が今まで日の目を見ることが少なかった、市場経済の論理からいわば隠れていた地域の資源が社会の有用材として活用され、地域経済が復活、復権していくと確信しています。
現状と今後の方向性をお伺いいたします。

7.山内窪川東又二車線道路整備
以前に津波対策に備えた上ノ加江からの道路新設の話を提起しましたが、現状の久礼から笹場から押岡を通り上ノ加江、矢井賀に至る道で対応するとの見解を示され、ゼロ回答でした。
改めて、窪川に抜ける新設道路開設の要望を行いたいと思います。
上ノ加江にある介護施設の津波対策として移転が喫緊の課題として検討されている事はご承知の事と思います。移転地を巡って、上ノ加江地区内で津波の来ないところに土地を無償貸与するのでと申し入れたところ、意外な答えでした。ありがたい申し出だが、上ノ加江では津波浸水時に約半月道路封鎖で救急対応が取れないので、やむを得ず久礼地区に移転せざるを得ない、と言うものでした。
上ノ加江から救急時に対応できる道がないという事実を思い知らされました。人命にかかわる緊急事態に対応できる道路がない、この事態は重いと思います。介護施設だけの問題ではなく、上ノ加江に暮らす1000人の命の問題でもあるからです。
そこで新たな道路新設を再度提案するものであります。まさに命の道であります。
ちょうど、私の住む山内地区は窪川の東又地区と一山を超えた非常に近い距離にあります。
かつて国鉄土讃線の路線として山内地区が計画されていたとも伝えられていますが、トンネルで簡単に通る事ができる地理的状況にあります。線路が実現していれば、山内の島宮辺りに駅があったのではないかと推測するところで残念の極みです。
そうした経緯を踏まえ、上ノ加江の街から、大川内を通り山内を超え窪川東又に抜ける道路新設を計画してはいかがかと思うところで、新しい公共事業でもあり、道路行政に通暁している町長のご所見をお伺いいたします。

 



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プロフィール

佐竹敏彦(さたけとしひこ)

田舎の宝を取り戻す!

昭和26年7月11日生まれ、上ノ加江小中学校、須崎高等学校、高知大学卒業。高知市役所に35年勤務。

高知市社会福祉協議会の職員としての経験やノウハウを活かし生まれ故郷中土佐町の発展を目指す。

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