●令和3年6月議会質問原稿


1.町長の出馬の有無
来年1月23日執行予定の町長選挙についてお伺いいたします。
町長は出馬されるおつもりでしょうか、お伺いいたします。3月議会でもお伺いいたしましたが、明確な答弁はありませんでした。もうそろそろだと思います、町民の皆さん方からも町長の出馬を望む声を多く聞きます。資質、能力といい申し分ない、県下34市町村でもトップレベルであり、全国743町村の会長も十分務められる逸材だと思うところで、是非とも出馬願いたいところであります。

2. 庁舎等移転事業経費、充当財源、公債費
庁舎等移転事業が完了しましたがこれに要した庁舎等移転事業経費、充当財源、公債費償還計画について伺いを致します。

3.町財政の財政指標、財政健全化基準
町財政の財政指標、経常収支比率、実質収支比率、財政力指数と財政健全化基準、実質赤字比率、実質公債費比率、連結実質赤字比率、将来負担比率について現状と将来予測をお伺いいたします。適正基準指数から判断してどのレベルなのでしょうか。危険水域ではないのかと懸念する声をいただきますが、いかがでしょうか。

4.新美術館整備
3月議会の山下議員の質問で、教育長は、高台移転は2か所、黒潮本陣と長沢の森林組合跡地隣地で実現を目指し、早急に具体化したいと答弁しました。
4月3日付けの高知新聞声ひろば欄でも町外の人から、早期移転を訴える意見が載せられています。私も高知市の年金連盟の高知支部総会の席で元上司から「中土佐町の美術館は世界的に有名な作家の絵がたくさんある、早く移転させんか」、と叱咤激励されました。5月5日には、「災害から美術品守る」という投稿記事も載りました。町外の皆さんが、中土佐町収蔵の美術品を他人事ならず心配されています。
それほどまでに中土佐町民だけでなく、県下的に懸念されている美術館移転問題であります。
お尋ねいたします。美術館の収蔵で久礼小学校や大野見庁舎に仮移転先として可能でしょうか、可能な場合の改修費用はおおよそいくらの見積り額となるのでしょうか。
収蔵品の仮移転費用は概算いくらでしょうか。二度手間ではないかという声がありますが、どのようにお考えでしょうか。総合的に見て、収蔵品のみの仮移転策はどうでしょうか、その是非をお伺いいたします。
新美術館の予算として予定額はいくら程度想定されているか。経費の捻出方法は検討しているか、お伺い致します。
現在の町の財政状況から新美術館建設に予算充当は可能でしょうか。お伺いします。
寄贈者側の意向は早期高台移転と伺っていますが、その意向をどのように受け止められているか、お伺いいたします。

5. 新過疎法、地方分権推進一括法
新過疎法が成立しましたが、中土佐町の取り組みをお聞き致します。
新過疎法の目的を、過疎地域の自立促進から持続的発展に変更ということですが、これは持続可能な開発目標いわゆるSDGsの田舎版、持続可能なまちづくりが究極の目的だと思います。
支援対象は、移住促進や企業移転による雇用創出、テレワークや遠隔医療・遠隔教育などデジタル化推進、交通手段や買い物・子育て環境確保などです。
中土佐町は、この法の対象地域でしょうか、どういう施策に取り組むか、お伺いいたします。
5月19日成立した地域の自主性及び自立性を高める改革推進関係法整備法いわゆる第11次地方分権一括法では、郵便局でも住民票や戸籍謄本の交付請求のほかに転出届や印鑑登録廃止申請の取り扱いもできるようになり、常会など自治会も集会所などの不動産保有がなくても法人格の取得が可能となり特産物や高齢者の生活支援といった活動に自治会が取り組みやすくなると期待されています。
これらを組み合わせれば地域活性化の取り組み支援が推進されると思うところで、取り組みの方向性をお伺いいたします。

6.山内窪川東又間の道路新設
以前に津波対策に備えた上ノ加江からの道路新設の話を提起しましたが、現状の県道で対応するとの見解でゼロ回答でした。
改めて、窪川に抜ける新設道路開設の要望を行いたいと思います。
上ノ加江にある介護施設の津波対策として移転が喫緊の課題として検討されている事はご承知の事と思います。移転地を巡って、上ノ加江地区内で津波の来ないところに土地を無償貸与するのでと申し入れたところ、意外な答えでした。ありがたい申し出だが、上ノ加江では津波浸水時に約半月道路封鎖で救急対応が取れないので、やむを得ず久礼地区に移転せざるを得ない、と言うものでした。
上ノ加江から救急時に対応できる道がないという事実を思い知らされました。人命にかかわる緊急事態に対応できる道路がない、この事態は重いと思います。
介護施設だけの問題ではなく、上ノ加江に暮らす1000人の命の問題でもあるからです。
そこで新たな道路新設を再度提案するものであります。まさに命の道であります。
ちょうど、私の住む山内地区は窪川の東又地区と一山を超えた非常に近い距離にあります。
かつて国鉄土讃線の路線として今の影野駅ではなく、東又の平野から大奈路、平串を通るコースだったと言うことで、当然山内地区から東又に至る計画でされていたとも伝えられていますが、トンネルで簡単に通る事ができる地理的状況にあります。鉄道が実現していれば、山内の島宮様辺りに駅があったのではないかと推測するところで残念の極みです。
そうした経緯を踏まえ、上ノ加江の街から、大川内から山内を通り窪川東又に抜ける道路新設を計画してはいかがかと思うところです。
新しい公共事業でもあり、備蓄倉庫と併用した避難所やヘリポートが完成すれば、窪川方面との連絡道路としての機能や役割がより有効となると思うところで、道路行政に通暁している町長のご所見をお伺いいたします。

7. ガソリン単価
町内、県内で販売されている我々の生活にとって必要不可欠のなくてはならぬガソリンについてお尋ねいたします。
当然の事ながら、町長としての権限の及ばない問題であることは、重々承知しているところではありますが、県外と比べて、あまりにもその単価が高すぎる、という事で政治的に何とかならないか、という声を頂き質問するものです。
6月1日現在、ガソリン1リットル当たり県内は157円と日本一高く、一番安い和歌山では141円。四国内では徳島が一番安く3位で144円、愛媛、香川の順ですが、その香川でも24位の148円であり、他県と比べて相当高いのが現状です。
日本は一物一価の国です。高知県は県民所得が最下位クラスですが、生活必需品のガソリンが日本一というのは県民生活に支障を来していると言っても過言ではありません。
町村長会等を通じて、単価引き下げを提起することも検討して頂きたいところですが、ご所見をお伺いいたします。

8.コロナ対策
コロナ予防接種の状況及びコロナ不況対策についてお伺いいたします。
コロナワクチン接種の状況は行政報告で説明されたところですが、接種会場での職員の対応は非常に良かったというお褒めの言葉をいただきました。質問に入る前に報告させていただきます。
予約が始まった際に、いろいろ問題が生じたと伺っています。どういう状況だったのか、今後に生かすのはどうしたらいいのかお伺いいたします。
非常事態ですが、選挙で選ばれた公人たる町長に万が一の事があれば指揮命令が大変、接種は行っていますか。ワクチン接種にあたる職員達も同様であり、役場が感染すれば、町民サービスが停滞します。危機管理の視点から職員の優先接種が大事ですが、いかがお考えでしょうか。
コロナ不況対策で、営業時間短縮要請対応臨時給付金やプレミアム食事券の事業に取り組まれていますが、中土佐町の経済界の現況と対応策についてお伺いいたします。

世界では、今回のコロナ騒動は非常事態、平和な時代の戦時状態としてマスコミも取り上げていますが、日本は平時の体制という対応です。まずい処理は国民の生命や健康に直結します、今回の一連の騒動は危機管理のミスです。中土佐町に限らず全国の自治体で多かれ少なかれ起きましたが、危機管理をしっかり願うものです。
このコロナ禍では医療界から、混乱の原因は様々な事態に即応できない事が原因で、それは日本国の法体系が平時の理論に基づくものであり、早急に緊急事態条項の制定が必要と訴えています。
今回の町の接種体制の混乱も想定外という事態での混乱だったと思いますが、いわゆる定められた目的に対応するというポジティブリストに基づく対処が原因ではないかと思います。
ウイルスという有事に対応するためにはあらゆる事態を想定した対応が必要です。つまり、ネガティブリストです。緊急事態に対応するシステムがないことが、今回のワクチン接種の一連の騒動の根本原因だと思います。コロナ禍で緊急事態という立法事実も今回発生しました。コロナ禍という有事において、町として今後の対応を考えると、混乱回避のためには憲法に緊急事態条項が必要と思いますが、町長として、いかがお考えかお伺いいたします。
5月3日に全国的に開催された公開憲法フォーラムで、国民民主党の山尾志桜里議員もこの事は法律作成要件である立法事実に該当すると述べられました。コロナ禍のような緊急事態に対処できるように憲法を是正するべきという意見が多く、共同通信の世論調査でも57%が憲法改正という結果が出ています。

 



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プロフィール

佐竹敏彦(さたけとしひこ)

田舎の宝を取り戻す!

昭和26年7月11日生まれ、上ノ加江小中学校、須崎高等学校、高知大学卒業。高知市役所に35年勤務。

高知市社会福祉協議会の職員としての経験やノウハウを活かし生まれ故郷中土佐町の発展を目指す。

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