●中土佐町議会
令和7年3月議会質問
議長(中城重則議長)
10番、佐竹敏彦議員の発言を許します。
(「議長」と挙手する者あり)
議長(中城重則議長)
佐竹議員。
10番(佐竹敏彦議員)
佐竹敏彦です。今年は年です。干支に関して質問をさせていただきます。
年、、の年とも言われます。この乙巳の年、大変革の年だというふうに言われています。
歴史を紐解けば、645年、日本が初めて大化という元号を定めた年であります。
この大化、大化の改新で日本国の大きな形がつくられました。公地公民制度、そして戸籍を生み出した班田収授の法、税の形をつくった租庸調、そして現在の地方自治の形をつくった国と郡を定めたと、そういったのが645年、大化元年でした。
1185年、寿永4年には壇ノ浦の戦いで平家が滅亡いたしました。結果、鎌倉幕府が開かれ、明治維新まで武家社会が続きました。
近年、明治38年、1905年、日本海海戦でロシアのバルチック艦隊を壊滅させました。結 果、白人国家に有色人種が勝ったということで世界中が大喜び、そしてロシア革命で共産主義国
家ができ、世界は資本主義と共産主義の2つの国家群に分かれたと、そういった大変革がこの乙巳の年でありました。
現代に目をやれば、アメリカでトランプ大統領が誕生いたしました。
そして、瞬く間に世界には男と女しかいないということで、今までのLGBTなどの考え方が吹っ飛びました。まさに大改革ではないかなというふうに思うところです。
日本に目をやれば、ガソリンの高騰、米不足、米価の高騰、生活苦ということで大変な状況に至っております。政治的沸点は爆発寸前の状態です。
この7月の参議院選挙、これでひょっとしたら日本の政治体制が変わるかも分かりません。まさに大変革の時代ではないかなというふうに思います。大変革、今、紙面で大きな動きがありますが、国の形、地方の形が大きく変わろうとしております。
こういった時代にあって、地方自治体、市町村としても、国の動きを見、我々の生きていくべき姿を考えていく必要があろうかというふうに思います。
中土佐町の大きな課題ですが、少子化・人口問題をはじめ、美術館の高台移転、そして事前復興計画、これらが大きな政治課題となろうかというふうに思います。
町長、今、5期目の任期、もうすぐ終わります。任期総仕上げの年に当たって、昨今の政治の状況、どのように考えておられるのか、自分の去就を含めてお考えをお伺いをいたします。
(「議長」と挙手する者あり)
議長(中城重則議長)
町長。
町長(池田洋光町長)
ただいま佐竹議員により巳年の、これまでのいろんな出来事についてご指摘がございました。その中にあって、まさに日本の今政治、そして今後の経済状況を含めた環境というのは、大変な時期を迎えておることは私も十分に分かっておりますし、この議会においても今後の町政運営に対してどのようにかじ取りをするのかというようなご質問もいただいてまいりました。まさに経済的には非常に厳しい状況に、今、立たされておるわけであります。
取り分け少子化問題は深刻でありまして、2年前から一つの町の基軸となっておりました防災 行政、これに一定の成果が見られてまいりましたので、産業振興、もちろん重要であります、福祉も教育もでありますけれども、やはり今後の町政を考えるときに、少子化問題というのは最も重要な喫緊の課題でございます。
そこで様々な取組をしておるところでございますけれども、なかなかこの問題につきましては一朝一夕にはかないません。
それで、世界の中の状況、そして日本の置かれている状況でありますけれども、まさに今年は 選挙イヤーになろうというふうにも言われておりますし、参議院は当然7月に任期になりますが、それに合わせた衆議院総選挙もあるのではないかというふうに言われております。
石破内閣も、ご案内のとおり少数与党内閣として政権運営を非常に困難な状況で行っておるところでございますけれども、いわゆるオウンゴールのような話もまた出てまいりまして、今、石破総理も大変ご苦労されておるというふうに思います。
私も含めてでありますけれども、政治に携わる者につきましては、自らの意思と、そして住民の皆さんのお考え、その付託、そういうものをどのように捉まえて、どう対処していくのかということであります。
トランプ米国大統領は大変なパワーでもってまさに力でねじ伏せる、そういった行政手法を取られております。
先ほど申された男女の問題、その様々な格差の問題でありますとか、それもトランプさんはああいう形でやられております。ウクライナ戦争につきましても、ゼレンスキーさんとああいう形で一旦は決裂したかのように見えながら、30日間の停戦案
に同意をするというような格好になっておりますので、恐らくプーチンさんもその方向で行こうと思われますけれども、そこにはしたたかな、いわゆる資源の利権問題等も入っておりますので、米国の思惑どおりにいくのかということはあります。
しかし、私は歴史をずっと顧みていくと、やはり輪廻転生であります。最初は、イソップの寓話じゃないんですが、北風と太陽で、北風が強引に風を吹きまくって旅人のコートを剥がし取ると。しかし、余計また頑丈に自己防衛をしますので、最後は太陽が暖かさでもって旅人のコートを脱がすというような逸話もあるわけでございます。
やはり何が正しいかということは一概に申すことができませんけれども、私も行政を預かっておる中で、この約20年になるわけでありますが、この間様々な出来事がありました。最初は小泉内閣のときに私も就任をしましたので、小泉構造内閣ということで随分と大きな転換を迫られました。小草にありますパークゴルフ場も、元々はあちらは住宅を建てる予定でありましたけれども、交付金制度に変わってなかなかそれができなくなったというようなことで、現在のパークゴルフ場になっております。
それから、世界的に言いますとやっぱりリーマンショックでありますし、また民主党政権の誕生でありますとか、ひいては東日本大震災ということで、大きな節目がございました。その都度、議会のご理解をいただきながら財政運営、行政運営を行ってきたところでございますけれども、やはり積み残しの多いことについては自覚をしておるところでございます。その点に関しまして、残された11か月余りの年月をしっかりこの問題に立ち向かいながら、頑張ってまいる所存でございます。
いろいろなリーダーの像があると思いますけれども、先ほどのイソップの話ではありませんが、やはり最終的に成功している方々を見ると、例えばビジネスの世界ではありますけれども、イーロン・マスクさんとは全く違う、例えばアップルのスティーブ・ジョブズさんであるとか、マイクロソフトのビル・ゲイツさんとか、共感型と言われるリーダー、こういった方がやっぱり長い成功を収めていくのではないかなというようなことも思っておりますので、やはり謙虚に皆さんのお声に耳を傾けながら、残された任期を全力で取り組んでまいりたいと思っておりますので、今後とものご指導をよろしくお願いを申し上げます。
(「議長」と挙手する者あり)
議長(中城重則議長)
佐竹議員。
10番(佐竹敏彦議員)
坂本龍馬の師匠の勝海舟は、出処進退を聞かれたときに「行蔵は我に存す」、一々言うなということですが、来年1月、任期を迎えますが、私の見るところ、識見、政治的な能力、人的ネットワーク、すごいものがあろうかというふうに思います。中土佐町の町政を取り巻く環境は非常に厳しい、そして政策運営はなかなか困難な時代であります。町長にぜひとも6期目というふうに思うところですが、簡潔にいかがでしょうか。
(「議長」と挙手する者あり)
議長(中城重則議長)
町長。
町長(池田洋光町長)
先ほどもご答弁を申し上げましたが、私は現在、残された任期をしっかりと全うしてまいりたいと、それが全てでございますので、よろしくお願い申し上げます。
(「議長」と挙手する者あり)
議長(中城重則議長)
佐竹議員。
10番(佐竹敏彦議員)
ぜひ任期を全うされて、次もそういう志を継いでいただきたいと思います。
中土佐町の夫婦別姓の実情についてお伺いをいたします。中土佐町職員旧姓使用取扱要綱が制定をされていますが、この要綱を活用している職員はいますでしょうか。いれば、何人いるでしょうか。また、全職員に対する割合はどれくらいでしょうか。利用されている職員がいれば、その感想はどうなのかお伺いをいたします。
(「議長」と挙手する者あり)
議長(中城重則議長)
総務課長。
総務課長(平田政人課長)
旧姓の使用、町職員の旧姓使用取扱要綱の現況ということで、使用する理由の一つとして、仕事上の関係者に引き続き認識してもらうこと等あり、職員のこうした求めにも柔軟に対応できるよう、平成27年11月に中土佐町職員旧姓使用取扱要綱を定めているところではございます。
その後、女性活躍加速のための重点方針2016を受け、平成29年3月には総務省自治行政局から「職員が旧姓を使用しやすい職場環境づくりの推進について」が発出され、自治体などに対して旧姓使用に関する規定等の定めが求められておりますが、本町で言われます職員は、今のところ具体的に旧姓使用の申出などはいまだ出てきておりません。
以上です。
(「議長」と挙手する者あり)
議長(中城重則議長) 佐竹議員。
10番(佐竹敏彦議員)
今、国会やマスコミで選択制夫婦別姓が大論議になっています。もしこれが実現されれば、戸 籍事務を取り扱う市町村の管轄ということになろうかと思います。現状で夫婦別姓でないということでの弊害の苦情など、戸籍事務の担当者として、婚姻の際の届などの際にそういった声があるでしょうか、お伺いをいたします。
(「議長」と挙手する者あり)
議長(中城重則議長)
町民環境課長。
町民環境課長(黒岩陽介課長)
お答えします。戸籍の届出をしたり証明をしたりという事務をする中で、窓口のほうで夫婦別姓についてのご要望とかお問合せがあるというところは、今のところ、現場の職員からはないというふうに聞いております。以上です。
(「議長」と挙手する者あり)
議長(中城重則議長)
佐竹議員。
10番(佐竹敏彦議員)
先ほど言いましたように、これが法制化されれば直ちに市町村の戸籍担当が窓口になります。その法制化されることによって、どういった問題点があるのか、シミュレーションは行っているのかどうなのか、どういったものがあるのか、検討しておられればお伺いをいたします。
(「議長」と挙手する者あり)
議長(中城重則議長)
町民環境課長。
町民環境課長(黒岩陽介課長)
担当する職員等と、こういう議論があるけれども、どういうふうになるんだろうかという推測のような議論を交わすことはありますけれども、具体的な形が下りてきたわけではございませんので、具体的にというところにはなっておりません。
(「議長」と挙手する者あり)
議長(中城重則議長)
佐竹議員。
10番(佐竹敏彦議員)
私が確認している中では、戸籍は重要な身分関係を明確化するため、血族、姻族、配偶者関係を記載した公簿です。遺産相続の分割協議手続では、隠れた法定相続人の存否の確認、近親婚や
重婚の防止、出生、死亡、任意認知、母子家庭の児童扶養手当、障害児童の特別児童扶養手当、 母子父子寡婦福祉資金貸付、戦没者遺族に対する特別弔慰金、成年後見の申立て手続、家事調停
事件手続等の行政指標の基礎となる公的資料です。あわせて、二十歳以上の婚姻関係を継続している夫婦間で、居住用不動産を贈与したときの配偶者控除でも、戸籍で婚姻関係を立証するものということで、戸籍上の身分証明や税法上の手続等の問題にとどまらず、法的な秩序をこれで与える根本的な、公的な証明となるものです。
これは選択制夫婦別姓によって根本から変わるのではないかということがあります。まさに選択肢が増える、夫婦別姓によって選択肢が増えるとかいう問題じゃなくて、根本的な戸籍事務からの手続が変わります。
ですので、新たな本人の親子関係、きょうだい関係、夫婦関係などを証明する証明書の発行という体制が新たに必要になろうかというふうに思いますが、いかがお考えかお伺いいたします。
議長(中城重則議長)
佐竹議員、非常に難解な、高度な問題ですので、そこまでのご質問されるのやったら事前にもう少し詳しく知らせてください。まだ国会の、国のほうでも今これは議論されている問題ですので。
10番(佐竹敏彦議員)
戸籍事務の現場の実情、課題等ということで提案していますけれども。
(「議長」と挙手する者あり)
議長(中城重則議長) 町民環境課長。
町民環境課長(黒岩陽介課長)
マイナンバーの導入によって、手続等がデジタルトランスフォーメーション、DXによって簡 素化されているところを希望するところも一つありますけれども、この戸籍の選択制夫婦別姓については、あくまで今の段階は議論の段階でございます。具体的なものは何一つ示されておりませんので、それについてはお答えすることはできません。
(「議長」と挙手する者あり)
議長(中城重則議長)
佐竹議員。
10番(佐竹敏彦議員)
これは法律が通れば大変な手間と労力と経費が必要になろうかと思います。
3月11日の県議会で槇尾絢子議員が質問して、それに対する知事の答弁がありましたが、伝統的なきずなの崩壊を招く法律改正で、本名に置き換える形で旧名字の通称使用を認める通称使用の拡大で打開策を見いだせるのではないかというふうな答弁をされておりますが、選択制夫婦別姓ということに関して、町長、いかがお考えかお伺いをいたします。
(「議長」と挙手する者あり)
議長(中城重則議長)
町長。
町長(池田洋光町長)
夫婦別姓制度が始まるとどうなるかということについては、先ほども担当課長よりご答弁申し上げたとおり、私も全くそのアイデアを持ち合わせておりません。
しかしながら、最近で言うと 韓国が2008年に戸籍制度を廃止をしておりまして、そのときにもいろんな混乱があったというふうに聞いておるところでありますけれども、具体的にどういった問題が現在まで残っておるのかということについては、その是非を含め私は承知をしていないところであります。
中国と台湾は今でも戸籍があって、世界の国々の中で、もうこの日本を含めて3か国だけの制度にはなっておりますけれども、先ほど議員、るるご指摘をいただいたように様々なことが複雑に絡まっておりますので、なかなか簡単にこれは、この問題が下りてくると本町も大変なことになろうと思いますし、またそれぞれのご家庭においても、混乱が生じるのではないかと思います。
特に子育て世帯といいますか、成人を迎えないお子さんがおいでるご家庭においては、複数の ごきょうだいがいる場合は、お兄ちゃん、お姉ちゃん、弟、妹、そういった中でのどの姓を、どの氏を名乗るかということについても、また議論もありましょうし、この問題については、やはり議員が通告書で指摘をされておりますように、憲法改正にも匹敵するような大きな問題ではないかというふうに私も感じておるところでございます。
したがいまして、我々の代表である国会議員、そしてその皆さんが形成する政府の中でしっかり議論をしていただいて、そして選挙も近いわけでありますので、国民の審判を仰ぎながらこの問題を解決というか、一定の道筋をつけていただきたいと思いますが、個人的には、やはり夫婦別姓というのはいかがなものかという個人的な見解ではおります。
以上でございます。
(「議長」と挙手する者あり)
議長(中城重則議長)
佐竹議員。
10番(佐竹敏彦議員)
この戸籍制度、世界に誇り得る日本の制度です。世界ではうらやましがられておりますので、ぜひこれが継続していけるよう、そして今日も郵便局であったんですが、この夫婦別姓、大変困りものですねという現場からの声もいただきました。簡単に済ませるような内容ではないということで、政治家としての、町長、ぜひともやっぱりこれは問題だということをどこかで伝えていただきたいというふうに思うところです。
少子化・人口減少問題についてお伺いをいたします。
本議会でも論議されておりますけれども、私も昨年12月の一般会計の補正予算で減額補正の 計上があったところで、130万円減額をされていたところなんですが、その出生者数を聞いたときに、まさに令和6年度、何か午前中でも回答がありましたが、8名ということで、5,700の町民で8名ということで、質問した私自身が二の句が継げないような状況でございました。
大変な状況です。 まち・ひと・しごと創生総合戦略の目標数値がありますが、それとの整合性、そして最終年度の推計人口、かなり変更されてくるんじゃないかというふうに思うところですが、お伺いをいたします。
(「議長」と挙手する者あり)
議長(中城重則議長)
まちづくり課長。
まちづくり課長(今橋順子課長)
現在の中土佐町の総合振興計画は、今年度が前期計画最終年度でございまして、次年度からの 後期計画策定に合わせ、中土佐町人口ビジョンを改定をいたしました。
改定後の人口ビジョンでは、2050年、令和32年となりますけれども、それまでの人口推計を行っておりますが、この時点の社人研の推計人口は2,494人ですが、目指す人口としては4,218人と設定をしております。以上です。
(「議長」と挙手する者あり)
議長(中城重則議長)
佐竹議員。
10番(佐竹敏彦議員)
この少子化・人口減少問題、昨日の山本建生議員の質問にもありました。これはもう市町村の単位でやれるような問題ではないというふうな趣旨の発言をされたかと思うのですが、私も2月13日、宮城県の柴田町というところに議員出張しておりまして、そこの担当者と話をしておりました。
結論から言うて、柴田町の移住定住、人口減少対策等について説明をしていただいたの ですが、最後に、議員対執行部じゃないので、本音はどうですかということでお聞かせさせてもらったところ、もう市町村単位でやれるような人口減少対策、少子化対策ではないと、国の政策
として抜本的に変えないと、我々のやることも限られているということをおっしゃっていました。
まさにそうだというふうに思います。移住定住対策、確かに聞こえはいいのですが、こっちの水は甘いぞというまさにホタル作戦、ゼロサムゲームです。基本は少子化対策ですが、合計特殊出生率、なかなか2.07、置換水準には改善をしません。いろんな本も読ませていただきました。この「地方消滅」という本、それから「地方議会人」という本などを読ませてたたきました。もう抜本的に改革をしないと、もう無理ではないかということです。
それで提案されているのが、女性の社会進出の時代に、仕事と家庭が両立しがたいがために起きているもので、両立を妨げている固定的な雇用慣行と男女の役割関係であり、企業や社会、地域家庭で、このシステム変更の抜本的な改革が必要ではないかということを言われておりまして、2030年、あと5年までがこの勝負、もうラストチャンスではないかということが叫ばれております。
これまでに掲げていた問題で、少子化・人口減少問題は個人の価値観に関わる問題として避けられてきた、少産化とか、そういう言葉で言っていたのが、もう大きく否定されてきて、個人の問題だというふうにされてきたところですが、この価値観のいかんに関わらず、否応なくひとしく訪れる社会全体の持続可能性、いわゆるSDGsですが、を崩すもので、まず最初に年金制度が崩壊すると。
で、育児負担が集中する女性の意識や実態を注視し、政策に反映させるという姿勢が、どちらかというと不十分であったと。今を生きる現役世 代に社会や地域をしっかりと将来世代に継承していくという後世に対する重い責任があるということを真正面から現役世代が受け止めて追及していくと、そういうことが不十分ではなかったかというとこで、抜本的な対策が必要ではないかということを言われています。なまじっかの対策ではもう詰みだ、あと5年しかないということを言われておりますが、いかがお考えでしょうか。
議長(中城重則議長)
佐竹議員、要はまち・ひと・しごとの創生総合戦略との関係ですよね。それと今後の対応についてということ、その通告と思いますけれども、その域の範囲内でお答えできるんやったらしてください。いろいろと難しい、幅広いご質問がありましたけれども、それはそれとして。
(「議長」と挙手する者あり)
議長(中城重則議長)
まちづくり課長。
まちづくり課長(今橋順子課長)
抜本的な対策というご質問でございますけれども、私ども行政職員としては、行政執行の中で の計画に基づいての事務事業を行っておりますので、通告書に書かれているご質問についてのお答えをさせていただきたいと思います。
それがこれまでの既定路線の事業と言われてしまえばそれまでかもしれませんけれども、お答えさせていただきます。
これまで、町では様々な角度から人口減少対策を実施してまいりました。中でも定住移住に関連性の高い、一定限られた面ではございますが、雇用対策であったり住居対策、そういったことに注力をしてきたところでございます。近年、中土佐町が受入れをしている移住者数は増加傾向で推移しておりますが、これは特定の事業ではなく複合的な事業の成果だと承知をしております。
人口減少対策には、役場が一丸となって取り組む必要があることは言うまでもありませんが、定住移住の取組には、行政だけの事業ではなく地域の方のご理解並びにご協力は必要だと考えています。
したがいまして、既存の取組の抜本的な見直しには至りませんが、既存政策、既存事業のブラッシュアップを行いながら、住み続けたいと思う町、また町の出身の方が帰ってくることのできる町、移住する方に選んでいただける町を目指し、官民ともに町の総合力、これは防災の面でよく言われることではございますけれども、まさに人口減少については緩やかな被災の状況とも言われて久しいところですので、町の総合力を高めていくということは、今後必要な取組であると
考えております。
また、個人の価値観、そういったことでは済まされないというご指摘もございましたけれども、若い女性の率直な声を聞けば、そういった面は確かにございますけれども、そういったことでの子供を産む選択をするということが既定路線のような、そういった考え方そのものへのアレルギーというのもあるということも、ぜひご理解もいただきたいと思います。
以上です。
議長(中城重則議長)
今の総合戦略ですか。今、まちづくり課長の、中土佐町の方針としての域の中でお答えしてください。
(「議長」と挙手する者あり)
議長(中城重則議長)
町長。
町長(池田洋光町長)
町の方針としては、今、まちづくり課長がご答弁申し上げたところでありますけれども、私はやっぱり戦後の日本の教育の問題もあるのではないかと思います。
1つはテレビ等、マスコミの発達、今はもうスマホの世界になってしまいましたけれども、やはり世の中に氾濫する情報でありますとか、価値観をどうそれぞれの子供たちが紡いでいくのかというところが、諸外国と比べたときにちょっと日本は違うのではないかと思うことがあります。
それは、まず我々、議員の皆さんもそうなんですが、選挙によって選ばれておるところでありま すが、選挙の投票率とか、あるいは選挙に対する考え方、行動というものが、諸外国と比べると
日本は格段に落ちると、そんな気がしております。そういったところから、それぞれの個人の責任でありますとか、それからコミュニティーについても、相互扶助の世界、そういうものに対する都市部を中心に希薄化が現在の問題を生み出してきているのではないかなと。
快楽主義というのはおかしいですけれども、バラエティー番組見て、あははとやると、そして 簡単にいろんなSNSを通じたツイートをしていくとか、そんな気軽さというものがもっと人間
の尊厳であるとか、そういった根本的な部分を教育、幼少の頃からきちっと教育できていないことが問題ではないかと思いまして、冒頭議員がご質問されたように、これは国家の問題でありますので、まさに国家百人の大計は教育にありであります。そういうところをまず政府にも求めてまいりたいと思うところであります。
議長(中城重則議長)
佐竹議員、僭越ですけれども、あなたが幅広く勉強されて地方議会人の枠を超えての質問をされております。間違いとは言いませんけれども、中土佐町行政のことに関しての答えがなければ、なかなか担当課長にしては、その域を超えないと思いますので、そういったところを考慮しながら質問をお願いいたします。
10番(佐竹敏彦議員)
ご指摘ありがとうございます。今、もう市町村の枠を超えた、都道府県の枠を超えた、そういった政治課題の時代になってきていると思います。
この少子化問題、人口減少問題も、もう中土佐町だけで解決できる問題じゃないと。やっぱりこの政治の世界の我々が頑張って、何をつくるかはやっていかなければならないと、そういう視点で政治家としての町長の意見を聞かせてもらったところでございますので、ご了解よろしくお願いをいたします。
次の質問に移ります。子ども議会に関してです。 少子化・人口減少とも密接に絡みますが、次世代をつくるのは子供たちです。中土佐町の将来
を担う子供たちが、執行部と自分たちの町の課題を論議するという形での子ども議会、いいことではないかなというふうに思います。
この町を子供たちがどうやったら存続できるか、何が課題なのか、子供たちの視点で提案をしていただくと、それで実現できるものに関しては実現をしていく。そうしたら子供たちが、自分
たちの声や自分たちの考え方、こういった形で実現できると。我が町中土佐町にはこういうふうにすればできるなということで、自信がつくのではないかなというふうに思いますし、やっていこうということでの気概ができてくるのではないかなというふうに思います。
また、議会というもの、政治というものを肌で感じていただけるのではないかというところです。ぜひとも子ども議会、開催をしていただきたいというふうに提案するところですが、お答えをお願いいたします。
(「議長」と挙手する者あり)
議長(中城重則議長)
教育長。
教育長(岡村光幸教育長)
大変ありがたいご質問、ありがとうございます。以前、旧庁舎のときに中学生の町議会の傍聴がありました。中学生に町の将来のこと、政治への関心を持ってもらうということは大変重要なことであるというふうに私も認識しております。
新庁舎も完成いたしました。この新しい議場で子ども議会の実現に向けて、既に各課長の賛同も得られておりますので、この7年度中に実現できるようしていきたいというふうに考えております。以上です。
(「議長」と挙手する者あり)
議長(中城重則議長)
佐竹議員。
10番(佐竹敏彦議員)
7年度中に実現という前向きの回答をいただきました。上ノ加江小学校の子供たちも、発表会のときに、上ノ加江のまちをこういうふうにしたい、こういうふうにやっていったら自分たちが暮らしやすいまちになるという提案もいただきました。すごいなと思ったところです。
ぜひ、そういった内容の質問を議会で執行部の方に投げかけていただいて、実現できるのは直ちに実現するということであれば、子供たちの夢がかなうということで、次につながるんじゃないかなというところで、質問内容も含めて、ぜひそういった視点での取組をお願いしたいと思いますが、お答えいただけますか。
(「議長」と挙手する者あり)
議長(中城重則議長)
教育長。
教育長(岡村光幸教育長)
先ほども答弁しましたけれども、子供たちの将来のためになることですので、ぜひ実現していきたいし、また議会もネットで中継されておりますので、早い段階で中学生もネットで見れるようにしていきたいと思いますので、また議員の皆様にもご協力をよろしくお願いしたいと思います。以上です。
(「議長」と挙手する者あり)
議長(中城重則議長)
佐竹議員。
10番(佐竹敏彦議員)
次の質問に移ります。午前中、M田議員が、ロケット基地スペースポートでわくわく感が上ということで、高知ユナイテッドSCよりももっとわくわく感があるという立場で質問をされたところで大変申し訳ないですが、わくわく感が少し劣りますけれども、私はユナイテッドSC、大変好きで、ぜひ取り組んでいただきたいという視点で質問をさせていただきます。
高知ユナイテッドSC、昨年、夢のJ3昇格を果たしました。前も言いましたけれども、前オーナー、親しくさせていただいておりまして、ようやっと夢がかなった、花開いたという状況で、彼を激励する会が近々あるんですが、ユナイテッドSC、様々な形で高知県民に夢を与えていただいております。
昇格後、早速、県や高知市では財源補助などの支援策が打ち出されました。県では約1億、そして高知市でも1,000万を補助しておりますし、黒潮町や室戸も支援体制をつくるということで既に決定をしているということであります。この1月2日の体育はじめの日に、スポーツ振興監から、佐竹さん、ぜひこの高知ユナイテッドSC、中土佐町も協力支援体制をつくってもらえるように働きかけていただけませんかという声をいただきました。そのスポーツ振興監も、四万十ターキーを通じて高知ユナイテッドSCとつながりがあるということで、何らかの形で私も応援しますよということを言っていただいております。中土佐町でも、何らかの形で支援できないかということで質問をさせていただきます。
(「議長」と挙手する者あり)
議長(中城重則議長)
教育次長。
教育次長(多田昭介次長)
ご質問の高知ユナイテッドSCがJ3に昇格したことは、議員おっしゃるとおり高知県のスポーツ振興に大きく影響を与えることだと思っております。また、高知県をはじめ高知市等による
支援も行われるとも聞いておるところです。
中土佐町でも高知ユナイテッドSCに対して補助金等支援体制が取れないかとのご質問ですが、現在のところ町として支援の計画はございませんが、財政支援だけではなく、いろいろな方面か
ら支援も考えられますので、各支援等につきましては、他の自治体の動向も注視しながら検討してまいりたいと考えております。 以上です。
(「議長」と挙手する者あり)
議長(中城重則議長)
佐竹議員。
10番(佐竹敏彦議員)
財政は予算ということになりますから、また町長等に検討していただいてと思うところですが、ユナイテッドSCですが、各市町村の応援大使をしていくと、自分がそこの当該の市町村に決まったら、そこを応援をしていきますと。それで何らかの形で、サッカースクールとか、高齢者と
の交流や地域のイベントなどに参加をしてつながりを深めていくということで、逆に中土佐町からとってみたらサッカーとの連携ができ、そして中土佐町をPRしていただける、そういった役目も果たしていただけるんじゃないかというふうに思うところで、検討じゃなくて、もう直ちに、スポーツ振興監もいいですよということでおっしゃっていただいていますので、直ちにできると思うところなんですが、まさにロケットじゃないですけれども、今打ち上げて、大きく広げていくと、夢をもたらすということでやっていけばいいんじゃないかと思うところですが、教育次長、いかがでしょうか。
(「議長」と挙手する者あり)
議長(中城重則議長)
教育次長。
教育次長(多田昭介次長)
同じ答弁になるとは思いますが、いろんな方面の支援ということはできると思います。ただ、他の自治体等も関連がありますので、そちらの注視をさせていただいた上で検討していきたいと考えております。以上です。
(「議長」と挙手する者あり)
議長(中城重則議長)
佐竹議員。
10番(佐竹敏彦議員)
接触をぜひ早急に持っていただいて、対応ということを考えていただければというふうに思うところです。まず接触から始まって、どんなことができるかというのが大事じゃないかということを思うところで、まず接触から、職員と相手の高知ユナイテッドSCの事務局とのまず交流というのが必要かと思うところですが、どうでしょうか。
議長(中城重則議長)
同じ質問で堂々巡りになっておりますけれども、改めて答弁はありますか。
(「議長」と挙手する者あり)
議長(中城重則議長)
教育次長。
教育次長(多田昭介次長)
同じ答弁になって申し訳ないところであるんですが、私のほうの見解といたしましては、そういうふうに関係自治体を含めて、近隣も含めて、関係機関の部分の中の動向を注視した上で対応させていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
(「議長」と挙手する者あり)
議長(中城重則議長)
佐竹議員。
10番(佐竹敏彦議員)
分かりました。ぜひとも連携をよろしくお願いいたします。
最後の質問に移ります。改正農業経営基盤強化促進法に関して質問をさせていただきます。 農業経営基盤強化促進法が改正されて、この4月から農地の貸借関係が個人間から県に一つの農地中間管理機構で行うという制度に変更されます。全く私も寝耳に水の状態でした。私も休耕田ですが田を持っておりますので、貸すことになればここを通じてやるということです。
どうしてこういう制度になったのでしょうか、現行の直接貸借に問題があるのでしょうか、農 地中間管理機構制度のメリットは何でしょうか。中土佐町ではどうなのでしょうか、実態はどうかお伺いをいたします。
(「議長」と挙手する者あり)
議長(中城重則議長)
農林水産課長。
農林水産課長(山崎正明課長)
お答えいたします。まず1点目、どうしてこういう制度になったかということであれば、背景といたしまして、少子高齢化が本格化する中で、農業者の減少や耕作放棄地の拡大が加速し、地域の農地が適切に利用されなくなる懸念に対し、生産の効率化等、農地が利用されやすくするよう農地の集約化及び担い手の確保・育成を図る措置を講ずるためとなっております。
本町におきましても、法改正に伴いまして、この3月末を目途に農用地の効率的かつ総合的な 利用を図るため、旧の人・農地プランを地域計画に移行し、10年後の目標地図を定め、それを
基に担い手に農地を集積・集約し、計画達成に向けて取り組んでいくということになります。問題があったかということであれば、なかなか一市町村で判断できることではございませんので、ここではお答えをしかねます。また、メリットということであれば、農地中間管理機構を通す場合は、個人間でのいわゆる利用権の設定に比べますと、手続等に時間を要するようになりますが、公的な機関が入ることにより双方に安心感が生まれるというメリットがあるのではないかと考えております。
それで、実態というところであれば、正直な話、全ての貸借を農地中間管理機構がさばけ切れるわけがないのかなというふうに思っておりますので、制度としてどうなのかという部分はございますが、さび分けはできるのかと思います。どうしても中間管理機構を通し貸借の契約をしないと受給ができない補助金、補助制度がございますので、そちらのほうにつきましては中間管理
機構を通していただきまして、それ以外、どうしても公的な個人間の貸借の契約が欲しいということであれば、農地法上、農地法3条で賃貸借の契約手続はしていただくことはできますので、今回の法改正により個人間での農地の貸し借りについては混乱を来すということは、本町の貸借の契約件数で言えばほとんどないのではないかというふうに推測はしております。
以上です。
(「議長」と挙手する者あり)
議長(中城重則議長)
佐竹議員。
10番(佐竹敏彦議員)
この問題について、こういう大きな課題がありますということで、私たちが勉強会、地方議員の勉強会組織をつくっているんですが、提起されて、担当課に説明を求めたことがあります。2月26日でしたけれども。そうしたら、高知県で1か所やっているところが土佐清水にあるということで、そこの成功例が何だったかとなれば、集落営農組織をつくっているところと、そこは
簡単にいったけれども、そうじゃないと持ち主と話合いをしなければならないと。
この話合いがなかなか大変ですということを言われていまして、少し頭を抱えているような状態でした。県の担い手の担当課長の農業会議の職員が来て、そういう説明をされたところですが、なかなか大変じゃないかなと、実態は大変じゃないかなと思うところですが、果たして中土佐町でうまくいくかどうか懸念されるところですが、いかがでしょう。
(「議長」と挙手する者あり)
議長(中城重則議長)
農林水産課長。
農林水産課長(山崎正明課長)
実態をということで、さらなる質問ですが、農業委員会も農林水産課はかねております。
その農業委員会の立場で申しますと、なかなか答えづらいんですけれども、賃貸借をきちっと結ばずに、言わば作業受託の契約をして作られている方、特に水稲のほうは多うございますので、そういったやり方をされている、もしくは口約束で耕作をしているという方、多数おられます。
その中でどうしても、先ほども申しましたように中間管理機構を通して利用権設定をしなければならない方については、それほどの数がいないという現状がございますので、本町におきましては、法改正により混乱を来すということはないものと、あくまで推測でございますが、しておるところであります。以上です。
(「議長」と挙手する者あり)
議長(中城重則議長)
佐竹議員。
10番(佐竹敏彦議員)
当然、立場が違いますけれども、私は国家が個人の農地に介入するのは、憲法が保障する財産 権の侵害に当たるのではないかと、国家が介入するのであれば、農業そのものの国の制度、国家の制度として、市場経済に即しない中山間の地域の辺地の農業については、もう食料の安全保障という観点から国の事業として対応すべきじゃないかと、もうそこまで来ているんじゃないかというふうに思うところですが、この改正農業経営基盤強化促進法、減反政策の二の舞のおそれもあるんじゃないかなというところがありますが、担当課としてお考えがあればお伺いをいたします。
議長(中城重則議長)
非常に国の定められたことへの質問です。無理にあれば……。よろしいですか、出ますか。 (「議長」と挙手する者あり)
議長(中城重則議長)
農林水産課長。
農林水産課長(山崎正明課長)
あくまで個人的な見解になりますけれども、最初、冒頭にも申しましたとおり、今回の法改正につきましては、少なくなっている担い手への集積、集約のほうを進めていくための法改正だと思っておりますので、あくまで個人間で貸し借りができなく、全くできなくなるものではないですので、財産権の侵害かというところまで踏み込まれますと、我々としてはなかなかよう答えないという状況にございますので、何とぞご理解いただければと思います。
以上です。
(「議長」と挙手する者あり)
議長(中城重則議長)
佐竹議員。
10番(佐竹敏彦議員)
行政職員として大変答弁しづらいことをよく答えていただきまして、まさに今、多分担当課としても、農業問題、大変な問題ということで頭を抱えられているというふうに思います。ご苦労さまでございます。
最後、1分ですが、今回退職される平田課長、多田次長、今橋課長、大変お疲れでございました。ありがとうございました。立派な答弁をしていただきました。
特に今橋課長は、私の暮らしておるところに帰ってきて、今まさに田んぼをやるということを お聞きをしました。ぜひ、耕作放棄地にならないようなところまで頑張っていただければというエールを送って、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
議長(中城重則議長)
これで佐竹議員の質問を終わります。 以上で一般質問を終わります。